【温泉地視察】日田温泉 [大分県日田市] に行ってきました

前回紹介した「天ヶ瀬温泉」から車で20分ほどの距離にある「日田（ひた）温泉」が今回の視察地。

日田市は日本三大美林のひとつに賞されるほど林業が盛んなまち。市内を流れる三隈（みくま）川は、木材の運搬手段として不可欠な存在であり、古くより「水郷（すいきょう）ひた」として栄えていた。

その三隈川沿いに広がるのが「日田温泉」。川の両岸に温泉宿が点々としていて、当日は曇っていたため暗い写真になっているが、晴れた日の夕方には茜色の見事な遠景が広がる、それはそれは美しいまち。

温泉地から少し離れたところにある「豆田町」は、江戸時代に天領地として栄えた城下町の情緒が漂い、古い町並みが残るエリア。

今でも江戸時代の生活が息づく町として、日田市内でも人気の観光スポットになっている。

何気ない路地裏の風景も、ノスタルジックな感情が呼び起こされる、とても魅力的な町だ。

と、いいことづくめのように見える日田温泉なのだが、実際、温泉街を歩いてみると、どうもしっくり来ない。高度経済成長期につくられたと思われる、大宴会場を用意した観光ホテルが点在しており、都会未満・田舎以上という何とも判断しづらい温泉地である。

とはいえ、古い町並みが残り、水量豊かな三隈川がつくる雰囲気がとても良い「日田」。九州の良さを楽しむには充分な魅力を備えているので、一度行ってみることをお勧めしたい。